【ユーザーインタビュー】琉球リハビリテーション学院 様
デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう? そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!
今回は琉球リハビリテーション学院の作業療法士の教員として活躍している西村さんにお話しを伺いました! 琉球リハビリテーション学院では、学生さんが授業でデジリハを活用したり、オープンキャンパスでも来場者に体験していただいているのが特徴です!
ーーまず琉球リハビリテーションでの取り組みや施設について簡単に教えてください。
琉球リハビリテーション学院では作業療法学科、理学療法学科、メディカルスポーツ柔道整復学科、こども保育リハビリ学科、社会福祉士学科と5つの福祉の専門職種を育成しています。
特徴的なのは作業療法士の儀間理事長です。日本全国を見ても作業療法士が立ち上げた専門職の養成校はほとんどないと思いますので、いろんな実務や実体験が学べます。海洋リハビリテーションやマリンプログラム、リゾートリハビリテーションと沖縄らしい言葉を使った授業もあります。
学校の近くにはホースセラピーに取り組める場所や海洋リハビリをしている放課後等デイサービスや発達支援センター、認定こども園、就労支援施設などがあり、体験しながら学べることが大きな特徴だと思います。
理事長の「DX化でeスポーツなど新しいことを取り入れたい」という思いがあり、文部科学省の委託事業を受けて、新しいことをどんどん取り入れ、日々チャレンジしています。このタイミングでSNSを通じてデジリハを知りました。
ーー”マリンプログラム”は主に地元の方が来られるのですか?
県内の方が多いですね。制度上はやはり手帳を持っている方でないと制限がかかってしまうことが多いのですが、那覇空港までいらっしゃれば、どんな障害の方でも出迎えたいという理事長の思いの上で、いらっしゃった方にはお出迎え、受け入れをおこなっています。
ーー西村先生はデジリハをSNSで見かけたとのことですが、初めの印象はどうでした?
はじめはTwitterかInstagramを通じて知り、その後デジリハの説明会に参加しました。DX事業を学校や施設に導入する…これはちょっと難しいかなと思っていたんですが、でも面白そうだからやってみよう!という意向で導入となりました。
ーーレンタルから継続して利用いただいていますが、実際使ってみた”初め”の印象はいかがでしょうか?
デジリハ自体が目新しくて面白いなと思いました。難病の授業があるので、実際に学生さんたちにも触れながら体験してもらいました。当初はとても使いやすい印象でした。
ーー少し質問が重複するところがあるのですが、現在のデジリハの授業の中での使い方を教えてください。
今は文部科学省の授業でデジリハを使っていることが多く、実際の現場で活用もしています。2年生がメインで、使い方などもちゃんと理解していますね。小児領域だけではなく高齢者の領域でも取り入れていて、少しづつ前進しているなと感じています。
学院の中だとオープンキャンパスとイベント関連でデジリハはとても使いやすく、新しいリハビリ道具として紹介することもあり、学生と利用者さんと一緒に楽しみながら使っていますね。作業療法学科だけではなくこども保育リハビリ学科の授業でも活用しています。
以前、琉球リハビリテーション学院の学生さんが沖縄県立大平特別支援学校に訪問し、デジリハの体験をしていただきました。現地の高校生とグループワークをしながら、デジリハの活用についてディスカッションし、オリジナルのプログラムを作成し、特別支援学校の生徒さんへ提供しました。
ーーお子さんたちのニーズや機能、特性をみて、デジリハのカスタマイズの仕方や活用方法は理解して対応いただいているのでしょうか?
リハビリのツールとしてではなくアクティビティの一つとして使っています。対象となるお子さんたちに「リハビリとして頑張った」というよりは、その子たちに「どうやって楽しんでもらうか」がメインでした。
学生にとっては自分たちで考えたことを実践する場がそんなに多くないので、想定外をどう対応できるかなど考える良い経験になっています。
その後学生さんにも感想やアンケートをとったところ、非常に満足をいただいています。ただ見ているだけの授業ではなく、想定していないことも起こるので学びが多い体験となり実習や臨床に繋がっていくとのことでした。
ーー学会でデジリハのことを発表されたとのことで、簡単にどのようなことを発表されたのでしょうか。
デジリハを学生に体験した上での感想、そして養成校や施設の中でDX(デジタルトランスフォーメーション)がどのように捉えられているのかを報告しました。
ーー現場の中でお話しされる中で、世代によってはデジタルに苦手意識を持たれている方がいらっしゃると思うのですが、学生さんたちの苦手意識はどうでしょうか?
学生が苦手意識を感じていることはないかなと思います。設定さえしてしまえば、デジリハ自体も操作が難しいものではないので。デジリハを導入していく際にインストールやIPアドレスなどのセッティングはやや手こずるところはありそうなので、そこはハードルになると感じています。
ーーデジリハの設定やインストールで、センサーにゴミがついていたり汚れていたりすると感度が鈍くなって固まったり、動作が遅くなってしまうこともあり、慣れていない方だと「あ、もう(デジタル)ダメだ」と拒否してしまうこともあります。
そういうところでも苦手な方はいらっしゃるだろうなと思っています。ただ学生は柔軟な印象はありますね。システムを見たら操作がわかる子が多いですよね。
ーー琉球リハビリテーション学院のように、DXを取り入れたい施設の担当者はいらっしゃると思います。ぜひ西村さんの視点から一言お願いできますでしょうか。
デジタルツールを使える人材(リハビリ職種)が増えていく方が、利用者さんのためになっていくと思います。必要とされることができる人材を育成していくのは学校としても大事なことです。学校としては実際に体験や経験をしながら、学んでもらえたらと思っています。ぜひ一緒にいろんな取り組みができる施設さんが増えていけば嬉しい限りです!
ーー私自身も養成学校を出ているのですが、地域の活動を生かした取り組みができるのは琉球リハビリさんならではで、ここで学べたら絶対楽しいだろうな…と思いました!本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!
琉球リハビリテーション学院のデジリハ体験講座の様子
福島県の郡山健康科学専門学校にて
講座の対象は作業療法学科の学生さんにはなりますが、学内の学生や教職員にも体験いただきました!その他にも鳥取県のYMCA米子医療福祉専門学校、宮城県の仙台リハビリテーション専門学校でも体験講座を実施しています。
2024年12月10日更新
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